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『美味しんぼ』にも掲載された『樽平酒造 住吉』。
万人受けするお酒ではないようです。
が、このお酒を好んで飲む人が多いとか。
どんな酒か味見してみませんか。
30歳以上の人生経験を積まれた方にはわかるかもです。
『樽平酒造 住吉』の紹介です。
目次
美味しんぼ銘柄『住吉』を醸す『樽平酒造』とはどんな蔵元?
山形の老舗蔵元
「吟醸王国」山形。全国に名を馳せる酒蔵も多い。その山形県東置賜郡に所在する『樽平酒造』は、老舗も老舗、創業は元禄年間(1695年頃)。以来約300年以上の歴史を持ち、江戸期には米沢の上杉家より苗字帯刀を許されました。山形きっての蔵元です。
また酒蔵群等9棟が国の登録文化財に指定され蔵及び酒造りが見学できます。
ドラマのロケに、また『美味しんぼ』紹介で有名に
平成7年、 宮尾登美子さん原作の NHKテレビドラマ「蔵」の舞台、明治38年頃の時代背景と昔ながらの手造りの製法を再現出来るロケ地として使用されました。
昭和56年には日本初となる生酒「雪むかえ」を発売。
何よりも本稿を執筆するきっかけとなった、雁屋哲氏原作人気グルメ漫画『美味しんぼ』に『樽平酒造人気ブランド』『住吉』が紹介され、多くの日本酒ファンから好評を得ております。
代表銘柄『住吉』と『樽平』
代表銘柄『住吉』はキリッと辛口、旨口の『樽平』、爽やかな風味の生酒『雪むかえ』など。
『樽平酒造 住吉』の仕込み水
飯豊(いいで)山系の伏流水が仕込み水。飯豊山系の地下岩盤水脈から推定五百年もの長い歳月を経て、湧き出る清水。
ミネラルが豊富で鉄分を含まないため、酒造りに適した水質といえます。
『樽平酒造』が大切にする二つのこと
1、伝統である製法を守り抜く
機械化が進む現在、『樽平酒造』は木材、しかも吉野杉で作られた道具を使って醸造します。
当然手作業が多く、メンテナンスも大変。
それでも伝統を大切にするのは、先代たちが残した良い酒を伝え残していくこと。
2、原料へのこだわり
地元の農家と連携をとり、原料となる米から造る徹底した日本酒造り。地元産の美山錦や出羽燦々、ササニシキなどを中心に酒造りを行っています。また、減農薬・減化学肥料で栽培し、自社で精米した一等米を使用。
『樽平酒造 住吉』は杉の香りが
昔ながらの伝統的な製法を貫く『樽平酒造』は製造過程では木製の道具を使用。木製の道具や樽は吉野杉の最上級を使用し、できたお酒を「甲付樽(こうつきだる)」に入れて貯蔵、熟成します。
そのためお酒にほんのり杉のかおりがします。
「樽酒」を好む方にとって、たまらない魅力。
『住吉』琥珀色の純米酒
『住吉』には色がついています。透明ではありません。
これにはわけが・・・
日本酒を造るためには、酒母(しゅぼ)に、麹(こうじ)・蒸米(むしまい)・仕込み水をいれて発酵させ、発酵中の液体(これを醪(もろみ)と言います。)を搾ると「清酒」と呼ばれる日本酒になります。
搾りを終えたあとに少し休ませてから、濾(ろ)過・火入れ・貯蔵という工程が入ります。
この濾(ろ)過をするか否か?
そもそも濾(ろ)過するとは?
日本酒の濾過作業とは醪(もろみ)を絞った液体を「活性炭素」を使用して澄んだ色にし、香味の調整を行うこと。余分な酸味を取り除いて味を中和させるのが目的です。
濾過した酒
色は無色透明。淡麗辛口といわれるようなスッキリした軽い飲み口に。
搾ったばかりの濃厚な味わいが無くなってしまうデメリットが。
なお、炭素を使いますがお酒に炭素が残っている、炭素臭がするようなお酒は売られていません。
無濾過の酒
酒本来の色と味わいが楽しめる反面、雑味が残ることも。酵素が生きているため長期保存すると香味が変化しやすく、良い方向に熟成こともあるし劣化する可能性もある。
『樽平酒造』は濾過を行いません。
だからお酒に色(琥珀色)がついています。
『劣化しているのではないか?』と問い合わせを受けるそうですが、劣化しているのではなく、添加物を使用せず日本酒本来の味や風味を残すために無炭素濾過を行い、その結果色がついているのです。
それでもどうして無炭素濾過に
それが『樽平酒造』の戦略でしょうか?
万人受けするスッキリ味の淡麗辛口なお酒は作りません。伝統的な日本酒本来の旨味を引き出したお酒を作ること。
その味が好きな人のために造る、愛飲者を絞った『頑固一徹』という言葉が当てはまりそうな
それが『樽平酒造』です。
樽平酒造 住吉は『酸味を感じる』
無炭素濾過によるお酒である証。杉の香りと酸味を感じる味わいは、伝統的な製法で日本酒本来の味を追い求めた結果によるものです。酸化や劣化した為ではありません。酵母が醪を醗酵して造るフルーティーな有機酸が多い為感じるものです。
樽平酒造は純米酒しか造らない
日本酒は、お米と麹、水で造る。これが本来のあり方。伝統製法を大切にし、減農薬・減化学肥料で育てた米を用いて、40%精米以上の添加物を加えない、添加物に頼らない『純米酒』のみを造ります。
これぞ本物
昔ながらの伝統的な製法により木の道具を使い手造りによるお酒は、醪を搾った後、最上級吉野杉の甲付樽に詰められ一年間熟成。
木製樽から生まれる香りが愛飲者から根強く支持されています。
『樽平酒造』に感ずる印象
消費者に擦り寄ろうとせず、あくまでも伝統製法を守り続ける『樽平酒造』は、フルーティーなスッキリ味のお酒は造りません。
愛飲者はマイノリティかもしれない。事業規模を拡大しようという野心も持たず、確実にいる愛飲者のために納得のお酒を造るそんな姿勢が見えます。
『樽平酒造』『住吉』のラインナップを紹介
特別純米酒 金住吉 辛口+5
特別純米酒 金住吉 辛口+5 はどんなお酒
山田錦100%使用。
炭素による濾過処理をしないお酒なので香味の調整、余分な酸味の除去を行っておりません。
その代わり日本酒本来の味、旨味があり琥珀色で酸味が残っています。
極上吉野杉の樽にて長期熟成。樽の香りがついた
辛口のお酒。
『樽平酒造』は決して「万人向けのお酒ではありません。」と敷居を上げておりますが、
つまり「その味がわかる人のためのお酒です。」
試したらクセになるかもです。
酵母 協会7号
精米歩合 60%
アルコール度 16度以上17度未満(16.1%)
日本酒度 +5
酸度 2.0~2.2
アミノ酸度 1.3~1.5
飲み方
冷や(常温)がオススメ。
燗なら35~40°の人肌程度。
相性のいいメニュー:干物、うなぎの蒲焼き、鯉の甘煮等、中華料理でも良さそうです。
「特別純米酒 金住吉 辛口+5」はこちらより
お中元 ギフト プレゼント 特別純米酒 金住吉 樽酒 +5 1800ml 山形県 樽平酒造
特別純米酒 銀住吉 辛口+5
特別純米酒 銀住吉 辛口+5 はどんなお酒
このお酒も『無炭素濾過』、吉野杉の樽の中で長期熟成され、樽の香りと強い酸味が特徴です。
酒造好適米ではなく山形県産のササニシキを使用。
「おやっ?ササニシキで大丈夫なの?」
酒造業界、世の中の流れに逆らうこと筋金入り、まさに「我が道を行く。」感じです。
それが口にふくむと、ふわーっとやさしい樽の香りと酸味と旨味。
人の味覚は不思議なもので
強い甘みに熟成感ある苦味を感ずる口コミも見られます。
もちろん酸味があることは確か。でも意外なほどの飲みやすいとの評価も。
酸味と杉の香り、後味に辛さを感じる不思議なお酒です。
原料米 ササニシキ
精米歩合 60%
酵母 協会7号
日本酒度 +5
酸度 2.2
アルコール度 15.5%
飲み方
常温からぬる燗が最適。冷酒でもいけそう。食中酒としてチーズ、もつ焼き、さばの干物、からすみ
『特別純米酒 銀住吉 辛口+5』はこちらより
お酒 お中元 ギフト プレゼント 銀住吉 特別純米 +5 1.8L 山形県 樽平酒造 日本酒 コンビニ受取対応商品
純米酒 一生住吉 辛口+5
「純米酒 一生住吉」は、
山形県産「ササニシキ」100%使用の純米酒。
『樽平酒造』銘柄の中では、ややスッキリとして飲みやすいタイプ
『無炭素濾過』なので酒の旨み成分が残り、じっくりと熟成を行なって芳醇な旨味を出し、最後の仕上げに吉野杉『甲付樽』に入れることにより昔ながらの酒、琥珀色の純米酒になりました。
キレのある辛口の軽快な風味に樽の香りと、無炭素濾過により失われなかったふくよかな味わいが絶妙なバランスを保ちます。
原料米 山形県産ササニシキ
使用酵母 協会7号
精米歩合 60%
日本酒度 +5.0
アミノ酸度 -
アルコール度 15.5度
酸度 1.9
保存方法 冷暗所・常温
飲み方 冷や、常温、お燗どれでも美味しく楽しめますが、純米酒の味わいを楽しむなら常温が一番。
『純米酒 一生住吉 辛口+5』はこちらより
特別純米酒 銀住吉 極辛口+7
特別純米酒 銀住吉 極辛口+7 はどんなお酒
旨味と酸味のバランスがとれ飲み心地がよい。
辛口であるが、旨みが十分に感じられ、豊かな味わいで喉越しが良く後口は酸味でスッキリ
熟成による香り、どことなく懐かしさを感じさせる昔ながらの純米酒。
原料米 ササニシキ(山形県契約栽培米)
精米歩合 60%
酵母 山形酵母
日本酒度 +7
酸度 1.8
アルコール度 15.1
飲み方
常温、または人肌程度の燗(35~40度)がおすすめ。食事のお供にピッタリの引き立て役。
『特別純米酒 銀住吉 極辛口+7』はこちらより
特別純米酒 住吉 超辛口+10
特別純米酒 住吉 超辛口+10 はどんなお酒
コシヒカリ100%の良質米を原料。
本当に『樽平酒造』は、なぜか酒造好適米(酒米)を使わない。
伝統ある手造り製法を貫くなら酒造好適米(酒米)使用は邪道ということか?
酒造好適米代表の「山田錦」でさえ昭和初期の人工交配によるもの。伝統を標榜するなら酒造好適米使用せず。
どこまでも我が道を貫く『樽平酒造』。
この「超辛口+10」は活性炭素を使用せず長期熟成は他の住吉と同じ。
上品で上質。滑らかな味わいと旨み、あと味の軽快さ、のど越しのよさ
原料米 コシヒカリ
酵母 協会7号
精米歩合 60%
アルコール度 15度以上16度未満(15.5%)
日本酒度 +10
酸度 1.9~2.1
アミノ酸度 1.3~1.
飲み方 冷蔵庫で冷やして飲むのがオススメです。
燗をする場合は、35~40°の人肌燗をオススメします。
相性の良いメニュー:刺身、湯豆腐等
洋食とも合いそう。
『特別純米酒 住吉 超辛口+10』はこちらより
お中元 ギフト プレゼント 特別純米酒 超辛口 住吉 コシヒカリ +10 1800ml 山形県 樽平酒造 日本酒
樽平酒造 住吉5銘柄のスペック比較
住吉5銘柄を表にまとめました。
金住吉 | 銀住吉 | 一生住吉 | 極辛口+7 | 超辛口+10 | |
原料米 | 山田錦 | ササニシキ | ササニシキ | ササニシキ | コシヒカリ |
精米歩合 | 60% | 60% | 60% | 60% | 60% |
アルコール度 | 16〜17度(16.1%) | 15.5% | 15.5度 | 15.1% | 15〜16度(15.5%) |
日本酒度 | +5.0 | +5.0 | +5.0 | +7 | +10 |
酸度 | 2.0~2.2 | 2.2 | 1.9 | 1.8 | 1.9~2.1 |
酵母 | 協会7号 | 協会7号 | 協会7号 | 山形酵母 | 協会7号 |
原料米は
「金住吉」以外はササニシキ、コシヒカリ。酒造好適米(酒米)ではありません。
それが何を意味するか。酒造好適米は酒造りに向いたお米です。米粒が大きく精米しやすい。ササニシキ、コシヒカリは米粒が小さくとくに精米歩合が小さい吟醸酒などは造りにくい。
純米酒であるので精米歩合は60%。
日本酒度
商品名に付される+表示は日本酒度なんですね。最低でも+5。超辛口に至っては+10。
酸度
酸度とは日本酒に含まれる酸性成分の割合。高いと辛口、低いと甘口。「住吉」はどれも2.0前後です。
日本酒度と酸度は日本酒の味わいを数値化したもので、日本酒度+3.5から「辛口」となり、+6.0から「大辛口」に。
住吉のスペックから読み取れる味
日本酒度を横軸に、酸度を縦軸に該当の数値から濃厚辛口、淡麗辛口、濃厚甘口、淡麗甘口に分類される表です。
日本酒度+5〜10、酸度2.0前後の『住吉』は『濃厚辛口』なお酒と言えるでしょう。甘・辛・酸・苦・渋の味がしっかりと感じられる「コクがある」お酒です。
まとめ
『樽平酒造 住吉』を紹介してきました。
創業以来300年の伝統を大切に守り抜き、機械化、愛飲者のニーズの多様化の波に流されずお酒を造ってきました。
純米酒のみを造ること
酒本来の味を大切にするため濾過処理をしないこと
吉野杉の樽にて貯蔵し、お酒に杉の香りがすること
お酒が琥珀色であること
地元農家と連携して減農薬・減化学肥料で栽培したお米で造ること
酒造好適米にこだわらない
他の蔵元とは違った取り組み方が評価されて、ロケに使用されたり、『美味しんぼ』に紹介されたのでしょう。
最後に『住吉』とは大阪「住吉大社」に因んでますが、「丹波杜氏が造った酒がうまくて住み心地がよい。」住むに良しから「住吉」と命名したとも言われています。
「特別純米酒 金住吉 辛口+5」はこちらより
お中元 ギフト プレゼント 特別純米酒 金住吉 樽酒 +5 1800ml 山形県 樽平酒造
『特別純米酒 銀住吉 辛口+5』はこちらより
お酒 お中元 ギフト プレゼント 銀住吉 特別純米 +5 1.8L 山形県 樽平酒造 日本酒 コンビニ受取対応商品
『純米酒 一生住吉 辛口+5』はこちらより
『特別純米酒 銀住吉 極辛口+7』はこちらより
『特別純米酒 住吉 超辛口+10』はこちらより